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29:小説 [短歌]

君待ちて読みし小説進まざる
 同じ頁(ペヱジ)を行ったり来たり

 

今私は本を読みながら貴方を待っている。
この本は随分前に読んだことがあるので
筋は覚えているものの細かいディテールを
想い出そうと思って
開いた本だ。今丁度主人公が年下の彼氏と
キスをしようとしているシーン。
「あれ?まだかな?」
急に貴方が来ないか気になってふと目をあげる。
まだ来ていないようだ。
再び頁に目を戻す。
「連絡無いかな?」
また手を止めて今度は携帯を見る。
新着メッセージは入っていない。
「あれ?さっき何て書いてあったっけ?」
再び頁の初めに戻る。
こんなことを繰り返しているうち
全く読み進められることなく貴方が来てしまった。
ま、今度ゆっくり読めば良っか!


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